資料室

博物館概要

 幕末の動乱による戦禍、明治維新による東京奠都(※)により、京都は衰退の危機にありました。しかし、町衆をはじめとする明治の先人達は、厳しい状況下にもかかわらず、京都の復興のため、都市基盤の整備や勧業政策など様々な近代化政策を実施しましたが、中でもとりわけ力を入れたのが“教育”でした。我々の先人達は、「まちづくりは人づくりから」の信念により、明治5(1872)年の学制公布に先立ち、明治2年に日本で最初の学区制小学校である64校もの「番組小学校」を開校させました。
 京都市学校歴史博物館は、「番組小学校」をはじめとする京都の教育の伝統と、学校の運営と創設に力を注いだ町衆の情熱を全国に発信するため、京都市の学校に遺された歴史資料(教科書・文献資料・教材・教具等)、卒業生などが学校に寄贈した美術工芸品(絵画・書跡・陶磁器・染織等)を収集・保存し、展示を行っている施設です。
 平成10(1998)年11月、元 京都市立開智小学校(明治2年6月・下京第11番組小学校として開校)の施設を改修整備して開設しました。展示室・収蔵庫の整備、エレベーターの新設など博物館としての機能を整える一方、外観などについては最小限の改修にとどめています。
 平成16(2004)年12月から博物館相当施設に指定されています。
 ※「奠都」とは「新たに都を置く」ことを言います。明治維新で首都機能は東京に移りましたが、京都を都として廃する宣言はなされませんでした。


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京都市学校歴史博物館パンフレット 京都市学校歴史博物館パンフレット 子ども用
京都市学校歴史博物館3つ折パンフレット(PDF:1.09MB) 京都市学校歴史博物館3つ折パンフレット 子ども用(PDF:979KMB)

【施設概要】

敷地面積4,118.00㎡
延床面積2,399.51㎡(展示室4室 約614㎡、収蔵庫7室 約485㎡)
建物構造鉄筋コンクリート造 3階建(一部2階、地下1階)
  元 開智小学校校舎は、以下の3ブロックに分かれています。
    講堂棟(昭和11年築、第1展示室・講堂)
    校舎棟(昭和13年築、第2展示室・第3展示室第4展示室・講義室、事務室等)
    増築部棟(昭和31年築、収蔵庫等)

【歴史的施設】

正門と石塀  正門は高麗門の形式を取り入れたもので、明治34(1901)年築。石塀は大正7(1918)年築。正門と石塀は、平成17(2005)年2月28日に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
展示室入口  明治8(1875)年に建設された京都市現存最古の学校建築物である、元成徳小学校の玄関車寄せです。明治42(1909)年に城陽市寺田の高岳寺に移築され本堂の向拝として活用されていましたが、高岳寺の寄贈を受け平成19(2007)年2月末に学校歴史博物館玄関への移築工事完成。同年3月1日から公開。同年9月21日に国の登録有形文化財(建造物)に答申され、その後登録されました。

【沿革】

京都市立学校文化財調査(昭和60(1985)年~)
学校歴史資料実態調査(平成3(1991)年~)
「京都市小学校所蔵の名品展」<京都アスニー>(昭和60(1985)年・平成元年(1989))
京都市立開智小学校が閉校(洛央小学校へ統合)(平成4年(1992)年3月)
平安建都1200年記念「町衆と学校-京都市学校歴史展-」<京都アスニー>(平成6年(1994)年)

平成7(1995)年
11月 京都市学校歴史博物館(仮称)基本構想策定委員会を設置(上田正昭 委員長)
12月 京都市学校文化財再生員会を設置(榊原吉郎 委員長)
平成9(1997)年
1月 基本構想策定委員会の最終答申が提出される
2月 京都市都心部小学校跡地活用審議会で元 開智小学校の活用計画を承認
7月 学校歴史博物館開設展示委員会を設置(榊原吉郎 委員長)
12月 展示室デザインの市民アンケートを実施、翌1月に開設展示委員会で決定

平成10(1998)年
11月11日 開館式開催 ・ 初代館長に上田正昭氏が就任
 『我が国の近代教育の魁 京の学校・歴史探訪』を発行
11月12日 一般公開を開始
 自治100周年記念事業・開館記念特別展「自治の原点~番組小学校発展の源をさぐる~」を開催

平成11(1999)年 9月 開館1周年記念事業・秋の特別展「日本のこころとすがた」を開催
平成12(2000)年 2月 3階第2展示室(現在の第3展示室)を開設
平成13(2001)年10月 開館3周年記念特別展「京都の新生と番組小学校」を開催
平成15(2003)年11月 1階第2展示室を開設
 開館5周年記念特別展
 「こんなにある学校のたからもの~京都市立学校に伝わる名品のかずかず~」を開催
平成16(2004)年12月 博物館相当施設に指定
平成17(2005)年 1月 第2代館長に上村淳之氏が就任
平成17(2005)年 2月 元開智小学校の正門と石塀が国指定登録有形文化財(建造物)に指定
平成18(2006)年 2月 『京都・学校物語』を発行
平成18(2006)年 6月 2階第4展示室(開智教育資料室)を開設
平成19(2007)年 3月 京都市最古の学校建築物・元成徳小学校玄関車寄せを高岳寺(城陽市)から移築
 常設展示を増設(戦中・戦後の教育、給食コーナー等)
平成19(2007)年 9月 元成徳小学校玄関車寄せが国指定登録有形文化財(建造物)に答申、その後登録
平成20(2008)年10月 開館10周年記念特別展「松園・松篁・淳之~芸術家を育んだ京のまち~」を開催
平成21(2009)年 3月 『常設展示解説図録』を発刊
平成23(2011)年 4月 運営を財団法人京都市生涯学習振興財団から京都市直営に移行
平成25(2013)年11月 開館15周年記念特別展「近代京都画壇を育んだ人たち」を開催
 図録『近代京都画壇を育んだ人たち』を発行
 オリジナルグッズの販売を開始
平成26(2014)年10月 常設展示室に月替わり学校美術品コーナーを設置
平成27(2015)年 3月 平成26年度入館者数が20,733人となり、開館以来最高の数となる
平成28(2016)年
2月27日 秋篠宮妃殿下並びに眞子内親王殿下がお成りになる
平成28(2016)年 3月 平成27年度入館者数が26,234人となり、過去最高値を更新する

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