展示室

月替わり 学校美術品展示

 平成26年10月から,常設展示室の中に新しく特別コーナーを設けました。所蔵している学校美術品を毎月入れ替えて展示しています。どうぞお楽しみに!

※画像のデータは著作権法によって保護されており,無断で転用・転載・複製することはできません。

平成29年9月の展示(展示期間:8月31日~9月23日)
岸連山 《諸葛孔明図》
     江戸後期 元六原小学校蔵
 岸連山は江戸後期に活躍した京都の絵師。本作は明治時代,学区関係者から六原校に寄贈された。
平成29年7~8月の展示(展示期間:7月28日~8月29日)
狩野栄信・養信落款 《富士・耕作図》 
     江戸後期 松尾小学校蔵
 狩野栄信・養信の親子は江戸時代後期に活躍した,江戸の木挽町狩野家の8・9代目。
平成29年6月の展示(展示期間:6月19日~7月24日)
岩佐古香 《嵐山》 
     元龍池小学校蔵
 岩佐古香は名古屋に生まれ,京都に出て四条派を学んだ。本作は昭和初期に龍池校に寄贈された。
平成29年5月の展示(展示期間:5月22日~6月18日)
猪飼嘯谷 《天孫降臨》 
     昭和初期 元西陣小学校蔵
 日本神話を題材にした歴史画。猪飼嘯谷は四条派の谷口香嶠に師事した画家。京都市立美術工芸学校を卒業,その後京都市立絵画専門学校にて教鞭をとった。
平成29年4月の展示(展示期間:4月24日~5月21日)
梶原緋佐子 《草花図》 
    昭和期 元 有済小学校蔵
 梶原緋佐子は近代京都画壇の画家で,有済小学校を卒業した。本作は母校へ贈られた作品。女性像を描くことを得意とした梶原にとって,草花を描いた小品は珍しい。
平成29年3月の展示(展示期間:3月11日~4月21日)
板倉星光《わらべ》  大正期 元豊園幼稚園蔵
 桜が咲く春の庭で、楽しげに遊ぶ幼稚園児を描いている。作者の板倉星光は仏光寺の近くに居を構えており、仏光寺の境内を描いたものとも考えられる。
平成29年2月の展示(展示期間:2月11日~3月10日)
(中央)梅戸在勒(うめどざいろく)《雛人形図》  明治~大正期 元柳池幼稚園蔵
(左)《雛人形》元明倫幼稚園蔵
(右)《内裏雛》元生祥幼稚園蔵
 幼稚園で雛飾りをするときに用いられた道具。戦前の貴重な雛人形などが,学区民によって幼稚園に寄贈された。
平成29年1月の展示(展示期間:1月7日~2月10日)
西田秀雄《しゃぼん玉》  昭和41年 明徳幼稚園蔵
 明徳幼稚園の園舎竣工を記念して寄贈された作品。作者の西田秀雄は絵の指導者としてたびたび幼稚園をおとずれていた。
平成28年12月の展示(展示期間:12月初旬~1月6日)
木村斯光《お手玉》
  昭和期 元日彰幼稚園蔵
 

 大正昭和期に活躍し,美人画の名手として知られた木村斯光の作品です。昔は「おじゃみ」と呼ばれたお手玉で遊ぶ舞妓の輪郭や表情をかたどる墨線は,極めて繊細に引かれており,とても上品な作品に仕上がっています。

平成28年10月の展示(展示期間:10月11日~12月初旬)
服部喜三《無心の子供》  昭和6年 元本能小学校蔵
 服部喜三は大正から昭和にかけて活躍した画家で,関西美術院に学んだ。本作は戦前から本能小学校に伝えられてきた作品で,大正12年に新築されたコンクリート校舎を長きに渡り飾ってきた。
平成28年9月の展示(展示期間:9月10日~10月10日)
川端彌之助《琉球山原船》
  昭和15年 元生祥小学校蔵
 

 川端彌之助は京都市生まれ。生祥校卒業ののち,大正~昭和期を代表する洋画家となった。京都市立美術大学教授などを務めた。本作は昭和15年の紀元二千六百年奉祝美術展に出品された作品。

平成28年8月の展示(展示期間:8月11日~9月9日)
神田文祥《森九郎助肖像》  明治初期 元開智小学校蔵
 下京第11番組小学校(のち開智校)の初代校長となった教師・森九郎助の肖像。森は小学校が創立されるまでは寺小屋で子どもたちを教えていた。
平成28年7月の展示(展示期間:7月11日~8月7日)
富田渓仙《聚楽富嶽図》
  大正5年 元聚楽小学校蔵
 

 画家富田渓仙が,聚楽校のために制作した絵画。安土桃山時代に豊臣秀吉が建てた邸宅「聚楽第」に由来しますが,「楽しみが集まる場所」という本来の意味は,学校という場所にぴったりの言葉です。

平成28年6月の展示(展示期間:6月16日~7月8日)
人見少華《老松・舞鳳図》  昭和6年 元明倫小学校蔵(画像は左幅部分)
 大正・昭和に活躍した南画家,人見少華の作品。昭和6年に明倫小学校の校舎新築祝いとして寄贈された作品です。
平成28年5月の展示(展示期間:5月9日~6月2日)
竹内栖鳳《虞美人艸》
  大正9年 学校歴史博物館蔵
 日本画家竹内栖鳳は城巽学区に居を構えていました。本作は大正9年,栖鳳の息子が城巽小を卒業した折に栖鳳から息子の担任教師に贈られたものです。
平成28年4月の展示(展示期間:4月1日~5月5日)
今尾景年・鈴木松年《和漢故事人物図》屏風  明治期 元聚楽小学校蔵
 明治期に新派として登場した,鈴木百年率いる鈴木派の門下であった今尾景年と,百年の息子である松年が共同で制作した屏風。日本と中国の歴史人物を交互に描いており,景年が日本の人物を,松年が中国人物を担当している。
平成28年3月の展示(展示期間:3月4日~3月31日)
伝狩野永徳筆《雲龍図》
  江戸時代初期 元崇仁小学校蔵
 もとは道正庵という寺院に伝わったものでしたが,明治期には寺院の建物を柳原町が役場として購入し,のちに役場に隣接していた小学校に伝わりました。狩野派の画風によるもので,江戸時代に描かれたと考えられます。
平成28年2月の展示(展示期間:2月2日~3月3日)
橋本関雪《舊江山之図》  大正4(1915)年 錦林小学校蔵
 作品は錦林小学校所蔵の御大典記念書画帖で,大正4年に大正天皇即位を記念して学校により制作されたものです。
平成28年1月の展示(展示期間:1月5日~2月1日)
山元春挙・森春岳ほか《旭に松竹鶴図》
  元龍池小学校蔵
 朝日に松竹鶴が描かれためでたいものづくしの掛け軸。4つのモチーフをそれぞれ4人の画家が手がけており,祝いの場で即興的に制作されたものと考える。学校ではこのような軸をかけて新年を祝っていた。
平成27年12月の展示(展示期間:12月4日~12月27日)
上:福田平八郎《双葉葵図扇面》  昭和2(1927)年 下鴨小学校蔵
 下鴨小の校舎新築を記念して作られた扇面。扇は末広がりの吉祥を表す道具であることから,学校の校舎新築や改築の時にはよく寄贈されていた。福田平八郎は近代京都の画家で,下鴨の学区に住んでいた。
下:西村五雲《神鹿図》  大正~昭和期 元春日小学校蔵
 描かれているのは鹿で,春日小の校名にも通じる春日明神の使いである。作者の西村五雲は近代京都画壇のリーダー竹内栖鳳の弟子で,栖鳳と同じく動物画を得意とした。
平成27年11月の展示(展示期間:11月6日~12月3日)
伝横山清暉《唐獅子図杉戸》
  江戸後期 元日彰小学校蔵
 日彰小学校は明治2年に開校しました。3年後,児童数の増加により校舎を拡張することになり,山階宮別邸を購入して校舎としました。この杉戸はもと山階宮別邸を飾っていたもので,四条派の絵師横山清暉が描いたと伝えられています。
平成27年10月の展示(展示期間:10月2日~11月5日)
神坂雪佳《松図》
  大正期 鷹峯小蔵
 近代琳派の継承者とされる神坂雪佳の松図。平面的に描かれた松を大胆な構図で配しており,装飾的な表現が見て取れる。今年は,琳派400年記念の年でもある。
平成27年9月の展示(展示期間:9月3日~10月1日)
竹内栖鳳《雄飛報国之秋》
  昭和12年 元初音中学校蔵
 旭日を背景に鷹を描いた作品で,1937(昭和12)年から第一次近衛内閣によって行われた国民精神総動員運動のポスターと同図様になっている。日本で鷹は昔からよく描かれた画題であるが,戦時下において猛禽類はよく航空戦力になぞらえて描かれた。
平成27年8月の展示(展示期間:8月6日~9月1日)
右:猪飼嘯谷《桃太郎図》  昭和7(1932)年 元滋野中学校蔵
 歴史画家として有名であった猪飼嘯谷の作品。桃太郎や家来の犬,猿,キジが着る甲冑は極めて細密に描かれている。「桃太郎」の話は明治20年に国語教科書に取り上げられ,以降学校にはおなじみの画題となった。
左:巌谷小波《桃太郎図》  明治~大正期 元陶化小学校蔵
 巌谷小波は児童文学の第一人者で,博文館と組んで『日本昔噺』のシリーズなどを大ヒットさせた。同叢書において少波は桃太郎,舌切雀,猿蟹合戦などの口承民話を子ども向けに編集し,世に広めた。
平成27年7月の展示(展示期間:7月2日~8月4日)
谷口香嶠《公助受父苔図》
  明治期 元立誠小蔵
 立誠小に伝わった大幅の掛け軸。今昔物語に収載される下毛野公助の孝行譚を絵画化している。明治期に活躍した画家,谷口香嶠の手によるもの。明治の学校における修身教育を今に伝えている。今回は複製パネルを展示しています。
平成27年4月~6月の展示(展示期間:4月25日~6月30日)
 月替わり 学校美術品展示コーナーは,企画展「日本画開拓の時代-明治を生きた京の画家-」の会場としております。
平成27年4月の展示(展示期間:4月2日~4月21日)
久保田米僊《園児遊戯図》
  明治21(1888)年頃 元尚徳中学校蔵
 本図は元尚徳小学校に伝わったことから,明治21年に尚徳校内に開園した楊梅幼稚園で行われた唱歌遊戯を写生したものとも考えられる。
 洋装と和装の児童たちが輪になって踊る姿は,文明開花期の子どもの様相をよく伝えている。
平成27年3月の展示(展示期間:3月5日~3月31日)
左:高田敬輔《虎図》  宝暦元(1751)年 御室小学校蔵
 高田敬輔は江戸時代に活躍した画家。近江日野に生まれ,京狩野の流派に学んだ。元は仁和寺の院家が所蔵していたが,明治6年御室校が院家の建物を校舎として使った際に学校に移ったと考えられる。
右:横山清暉《東方朔図》  江戸後期 元桃薗小学校蔵
 横山清暉は幕末の四条派を代表する画家。中国前漢時代の政治家である東方朔を描いている。東方朔は西王母の桃を盗んで食べ,800歳の長寿を得たという。
平成27年2月の展示(展示期間:2月5日~3月3日)
幸野西湖《酔李白図》
  昭和10(1935)年頃 嵯峨小学校蔵
 酒をこよなく愛したことで知られる唐代の詩人,李白を描いている。
 作者の幸野西湖は嵯峨に画室を構えていた。
幸野豊一《仔鹿》
   昭和10(1935)年 嵯峨小学校蔵
 昭和10年,嵯峨小学校が新校舎落成を記念して展覧会を開いた際に作者から寄贈された作品。豊一は幸野西湖の息子
平成27年1月の展示(展示期間:1月8日~2月3日)
左:鈴木松年《旭日老松図》   明治33(1900)年 元成逸小学校蔵
 松は冬でも枯れない常緑樹であることから,不老長寿を願う吉祥のモチーフとされた。本図では豪腕で知られた鈴木松年らしく,勢いのある墨線で迫力のある松に仕上げられている。
右:国井応陽《生祥顕瑞図》   大正3(1914)年 元生祥小学校蔵
 松に加えて,清らかさの象徴である竹,不老長寿の象徴である霊芝(万年茸)も描かれた,めでたづくしの作品。学校では新年の祝いや記念式典などの際に用いられたと考えられる。国井応陽は江戸時代に活躍した絵師円山応挙の玄孫(やしゃご)
平成26年12月の展示(展示期間:12月4日~1月6日)


《組内画家記念揮毫屏風》 上村松園ほか  大正7年 元竹間小学校蔵
 竹間小学校に伝わった作品です。大正7年の創立50周年を祝して竹間学区に当時住んでいた有名な画家12人に依頼してひとつずつ絵が描かれ,のちに屏風が仕立てられました。上村松園,都路華香などが参加しています。現在は,上村松園「静御前」,加藤英舟「兎と亀」,庄田鶴友「冨嶽図」,平野古桑「山水図」が描かれた部分を展示しています。
平成26年11月の展示(展示期間:11月6日~12月2日)
 京都の小学校に所蔵されている美術作品の中には,学校の校舎竣工や増改築の折,記念の品として寄贈されたものが多くあります。明治大正期の京都の学校は和風建築が主流でしたので,この頃寄贈された作品は掛軸や屏風といった形のものが多く,作法室(礼儀作法を教えるための畳敷きの和室)の床の間などを飾っていました。昭和に入ると学校建築は耐火のコンクリート造りが増え,額装された作品の寄贈が多くなりました。
西村五雲《油断大敵》
  大正期 元本能小学校蔵
 大正12年,本能学区に住んでいた西村五雲が,本能校の校舎改築記念に贈ったものです。
太田喜二郎《麦秋》
  大正3(1914)年頃 元桃薗小学校蔵
 昭和9年に母校の桃薗校の校舎新築記念に贈った作品です。

平成26年10月の展示(展示期間:10月2日~11月4日)

《開智校写生画巻》  明治10(1877)年頃 元開智小学校蔵
 明治10年頃に開智小学校で行われた華道展の様子を記録した画巻の冒頭部分で,会場となった小学校の建物を描いています。明治期の,開校して間もない小学校の姿をうかがうことのできる貴重な資料です。左右の門柱に横木を渡した冠木門の奥に講堂が描かれ,その瓦葺の屋根には鴟尾(しび)が飾られています。さらに右手にあるのは消防の機能を象徴する望火楼で,これが小学校の目印であったことがわかります。


久保田米僊《嘉楽校之図》   明治10(1877)年 嘉楽中学校蔵
 明治10年,就学児童数の増加により校舎の建て増しが必要になった嘉楽小学校は,隣地の般舟三昧院の敷地に移転し,寺院の建物を校舎として使っていました。図は移転を祝い,扇面に新しい学校の姿を描いた版画を記念品として関係者に配ったものです。

ページの先頭へ