展示室

企画展

これまでの企画展
期間 : 平成19年7月20日(金)~10月15日(月)

「『なんで?』から始まる科学のこころ」~教科「理科」誕生120年~

ウィムシャースト感応起電器

 明治20年に日本の科学教育の方向が新たに決定されてから,今年で120年になります。
 それ以前からも「博物」,「物理」,「化学」,「生理」といった教科もありましたが,この年に自然科学に関する教科をまとめて「理科」として教えるようになったのです。
 京都では番組小学校の時代から,「句読」の教科書として福沢諭吉編集『窮理図解』を教えたり,また,明治維新後すぐに欧米の科学技術に興味を持ち,いち早く理科実験器具を作った島津製作所の理化器械や標本を授業に使うなど,独自の理科教育を行っていました。
 この企画展では,かつて京都市立学校で使われた理科実験器具や教材を時代ごとに展示し,体験コーナーも含めて,日本の,特に京都の理科教育が歩んだ道のりを振り返ります。それは時代や社会・文化的背景によって「理科」の教育内容や目標が変化し,教授方法・学習方法も変わっていくというものでした。
 明治から始まった「理科」の素朴な素顔から“科学するこころ”を楽しんでいただければと思います。


主な展示品

  • 教科書「窮理図解」福沢諭吉著 明治元年 元京都市立桃薗小学校蔵
  • 人体模型(全身解剖模型) 京都市立山王小学校蔵
  • 人体骨格模型(小) 京都市立七条第三小学校蔵
  • ウィムシャースト感応起電器 島津製作所 元京都市立本能小学校蔵
  • X線発生装置 元京都市立富有小学校・嘉楽中学校蔵

展示室のご案内

少し不気味な感じもしますが,理科準備室を再現してみました。
学校ではみんなが好奇心でいっぱいになる部屋ではなかったでしょうか?


様々な理科の教科書が並んでいます。
昔の教科書はとても難しそう……


小さい部屋ならいっぱいになってしまう大きな傘?
いいえ,これは実はプラネタリウムなんです。
天体の勉強で実際に学校で使われていたものです。
毎日,実際に星を映して実演していますので,ぜひ体験してみてください。

これまでの企画展一覧へ

ページの先頭へ