尋常小学国語読本 巻一
大正7(1918)年 文部省編 国定第3期国語教科書 (「白表紙本」)

 1年生用の教科書の最初がハナ,ハトで始まるため,ハナハト読本と呼ばれた。全12巻。大正デモクラシー期を反映した教科書。この時期には,この他に前期の教科書の改定版が用意され,異例の2種発行となった。また,男子児童の挿絵が,第2期の小倉服から,かすりの着物になっており,当時の風俗をも考慮に入れた改定となっていることが分かる。この読本は,予想された都市部だけでなく,過半数の地域で使用された。

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