小学子弟心得草
平井義直書 京都府編 元京都市立中学校蔵

 「小学課業表」の「句読」第5等生用の教科書で,京都府が小学校用に編纂した本。儒教の五倫の教え=父子間の親,君臣間の義,夫婦間の別,長幼間の序,朋友間の信の五つの徳目を教育の基本とし,「神の教えを始めとし漢学・欧学それぞれの教育を守りつつ(略)おのれの智を開きその本性に立ちかえり」と子どもたちに呼び掛けている。明治8年7月以降は習字(下等7級)の教科書として使われた。

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